最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

『老後破産』を読んで

『老後破産』NHKスペシャル取材班 新潮文庫 読了。

この本には老後を迎えてさまざまな問題を抱えたお年寄りの事例が無数に出てくる。自営業のため年金が6万円しかもらえず、一食当たり100〜200円で生活しているお年寄り。年金だけでは生活できないため電気を契約せずに節約しているお年寄り。病気になり身寄りもなく収入も少ないためヘルパーにお願いすることもできず2ヶ月に1回1時間しか外出ができないお年寄り。


本を読んでみて、貧困と病気と孤独がセットになると本当の意味での『破産』がやってくると感じた。金もなく仕事もできず助けてくれる人もいない。条件に合致しないため、生活保護も受けられない。誰もがそうなる可能性がある。

できる対策は気休めかもしれないが、少しでも健康寿命を伸ばすために筋トレをする。なるべく毎日8000歩程度歩く。タバコは吸わず酒も飲まない。栄養バランスを考える。睡眠は7時間以上とる。少しでも家計の足しにするための資産運用をする。困ったときに助け合うことごできる知り合いと良好な関係を作っておく。

対策をしたとて、いつまでも健康でいられる保証はなく、困ったときに家族や友人が助けてくれる保証もない。こちらが信じていても裏切られる時はある。ハイパーインフレが起こってしまえば金融資産も吹き飛ぶ。

であれば最低限の対策をやったらあとは今この瞬間をとにかく楽しんで生きるしかない。この世を去る時に『もっと好きに生きれば良かった』という後悔を減らすために。