最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

AI失業

『AI失業前夜』PHPビジネス新書を読んだ。

AI技術が発展するに従って仕事が消滅すると言われているが、一向に自分の仕事がなくなる気配はない。それが何故なのか、この本を読んでようやくわかった。

AIの開発が進むと、まずは専門領域に特化した仕事から消滅していく。例えば弁護士や医者などは、長い時間と他ではできない経験によって、高度な専門知識を身につけることで高給取りになっているが、いずれは将棋や囲碁がもはやコンピュータに勝てないのと同じ運命になる。

しかしながら、弁護士も医者も一向にAIに置き換えられる気配がない。それは何故か?答えは現状ではAI開発のリソースは限られており、AIに置き換えたところで経済にインパクトがない業界は後回しにされるからだ。

AIに置き換えられるのは、儲かる業界の仕事から。今は金融、自動運転がAI開発のメインになっている。

将来的にはスーパーコンピュータがこなれた価格になるため、その他のクリエイティブ分野もAI開発が進み、仕事が消滅していく。

その影響で最初は金融や運輸、物流からリストラが始まり、その後で他の業種に波及していくことになる。

最終的に仕事が残らざるを得ないのは肉体労働。コンピュータの発展に比較すると、ロボットの開発は技術的に困難なため、頭と体の両方を使うような仕事は今後も必要とされることが予想される。

ホワイトカラーの未来には理不尽で到底納得できないようなリストラが待っている。自分は生き残れるのか。おそらく無理だ。コンピュータに勝つことはできない。ならば金融で一発逆転を狙うか、将来のマックジョブでの貧乏生活を受け入れるしかないだろう。ベーシックインカムが最後の希望だ。

生き残りを賭けた戦いは、知らないうちにもう始まってしまっていた。今を楽しく生きよう。