プロフェッショナル仕事の流儀 バーテンダーの回
『カクテルは、人生の味〜バーテンダー岸久〜』
だいぶ前にやっていた放送ですが、銀座でバーをやっている世界チャンピオンの回です。
カクテル一筋30年。100万杯以上を作ってきた。20席のバー。一晩で60人の客が来る。スタッフは5人。
実は岸は接客が苦手で気の利いた言葉やお世辞が言えず、ずっと悩んできた。常連に気後れして、世間話すらろくにできない。緊張して顔が引きつった。
「もう駄目だなぁと思ってたわけですよ。俺向いてない。」
周りには客と上手に話せるバーテンダーがたくさんいた。自分が生き残るためにはカクテルの味で勝負するしかない。仕事の合間を縫って、練習に明け暮れる日々。材料を自費で買い込んではオリジナルのレシピを考えた。
『なんでこんなに夜も寝ないで、朝早くから起きて、自分のお金をかけて、練習に練習を重ねないといけないんだろう。そうするとだんだん辛くもなってくるし、まけちゃったりとか思うようにいかなかったりすると、こんなことやってなんの意味があるんだろうとか思うようになるわけですよ。』
それでもその道しかなかった。
それを積み重ねることで徐々にコンクールでも結果を残せるようになってきた。
真剣に一杯ずつ作ってきた。それが道を開いた。
自分のリソースの全てを注ぎ込んで、カクテルに情熱を注ぎ、成功した。
リスクも相当にデカイ。
その道で失敗したら何も残らない。
自分にはリスクを極大化する、同じような生き方はとてもできない。
でも世界チャンピオンですら、『こんなことやってなんの意味があるんだろう。』って悩んでたことがある、ということが参考になりました。
特に資格の勉強とかやってる時に感じるんですが、それでもやり続ければ結果を残せるチャンスはある。