最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

決断できない人

昔から、いろいろと考えてからでないと行動ができない性格だ。

 やりたいことはその場でたくさん浮かぶけど、いざやってみるとすぐに飽きてしまうからだと思う。

本当にこれをして意味があるんだろうか、これを買って続くんだろうか、そういうことばっかり考えてしまう。ぐずぐずな性格。何回もそれを繰り返していると、だんだんと新しいことを始めるのが億劫になってしまいがち。

飽きっぽくて続かない性格なのは治らないだろうから、最近は小さいことであっても、なるべく新しいことを選ぶように心がけている。30代の人間にはもうあまり無意味なことで悩む時間は残されていないだろうから。

「いつかやろう」ではなくて、「もうこれで最後かもしれないから今やっとこう」と心の中で自分にムチを打つ感じ。いつか本当に人生は終わるんだから。特に楽しいことや、やりたいことであればなおさらやっておかないと死んでも死に切れないかもしれない。そこまで思っても行動しないならそれほどやりたいことじゃなかったんだろうなと思うようにする。

そんなある日、ブックオフ安部公房の『砂の女』を買おうかどうか迷ってしまった。高校の時に読書感想文で指定された本だったけど、難解すぎて諦めた本だ。

結局、上の方針に従い100円で買った。購入後、何気なくその本をパラパラとめくっていたら、恐らく前の持ち主のものであろう、夜の怪しげな店の名刺が挟まっていた。池袋の店のようだ。その名刺には、「東京に来た時はまた寄ってくださいね!」と書いてあった。地方からの出張時に楽しんだのかもしれない。

特に深い意味はないけど、人生はたった一回だから楽しいことは先延ばしせず今のうちにやっておいた方が良い。そういう天からのメッセージだと思っておく。