最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

幻想や期待を捨てる

昔から幻想や期待を持ちすぎる癖がある。

というか楽観的な希望や見通しを思い浮かべられなくなったら、生きる理由がなくなってしまうからある程度はいいと思う。ただ、「自分はこう思うから相手もそうであるべきだ」という観念論を持ってしまうのが困る。

そういう思考になってしまうと常に期待に応えてくれないことに対してイライラしてしまう。もともと期待に応えてくれないのが「普通」の状態なのに。

頭でっかちの「あの人はこうするべきだ」はもう捨てたい。現実的には、人に対して「こうするべきだ」と言うのではなくて、どうやったら「相手が動いてくれるのか」、もしくは動いてくれなかった場合の対策を考えておくのが正しい対処になる。

相手に動いてくれるのを待つのはイライラする上に人間嫌いになってしまう。

司馬遼太郎の小説『関ヶ原』では関ヶ原の戦いにおける唯一の名将として大谷吉継が挙げられている。前にも書いた気がするけど、大谷吉継小早川秀秋が裏切る可能性が高いと考えていて、同じ西軍であるはずの小早川陣に対して柵を構え、対抗するための専用の兵を配置していた。実際に裏切りが発生し、圧倒的に不利な兵力差でも小早川勢を押し返している。結局は小早川以外にも裏切りが発生したため、無念の結果に。。

やはりできる人というのは事前にリスク管理をして、うまくいかなかった場合の対応を考えている。「頼むから裏切らないでくれ」と相手に言ったところで、裏切りを決めている人が聞いてくれるわけがない。自分で出来る範囲で対策を備えておくことが上策。