最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

重要なこと以外は切り捨てる

スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション

同じ著者が書いた、驚異のプレゼンの続編。ジョブズイノベーションだけではなく、他の人物や企業の事例も書かれている。一番心に残ったのは法則5の「1000ものことにノーと言う」の章。

 

1997年にアップルに復帰した頃、アップルには15の製品プラットフォームがあった。どの製品を選べばいいのか誰もわからない。そこから絞り込みをスタート。コンシューマー用とプロ用を2種類。プラスしてデスクトップとポータブル用の製品。わずか4製品に減らす。

製品が4種類だけなら、どの製品にも最高のチームを投入できる。

さらにナイキのCEOにアドバイスを求められたジョブズのアドバイス

ナイキには世界をリードする製品があるよね。誰もが欲しくてたまらない製品、ぼーっとなるほど美しい製品が。でもお粗末なものも山のように作っている。お粗末なものは一掃し、いいものに集中すべきだよ。

これは人生においても同じで、重要ではない多くのことをやめて、好きなことに時間と金を集中する方がいい。

 

無責任な立場でひとつだけ言うとすれば、この本はジョブズがやってきたイノベーションというよりは、その他の人物、企業も含めた上でのイノベーション集という印象が強い。内容をもっと重要なことに絞り込めば、今よりも薄い本にして値段も下げることができたと思う。読む方もより少ない時間で密度の濃い内容を知ることができる。