最後の輝き

めんどくさがりな人が好きなことを書くための日記です。

『走る哲学』為末大著

為末大さんの『走る哲学』を読みました。

今の自分にしっくり来る部分を抜き出してみました。

選択と集中 (60ページ)

選ぶ能力がない者には、集中する能力もない。諦めないから選べない。選べないから集中できない。集中できないから何かになれない。何かになれないから自信が持てない。
これは正にそう。凄くそう思いました。
あれもこれも欲しがって、結局何も手に入らない…
時間は有限だからあれもこれもではなく、捨てることから始めないと。

やりたい事がない(59ページ)

昔はやりたい事ができない事を嘆いた。今はやりたい事がない事を嘆く。向かう方向を自分で決めるのが新社会。〜中略〜
夢は何ですか、やりたい事はなんですかと問いつめられるたびに混乱する。ない人にはない。
重要ではないことに人生のほとんどの時間は使われる。みんなが重要だということが重要だと思い込んでいると人生を棒にふる。
これもドンピシャでした。
例えば江戸時代ならガチガチに身分が固定され、農民の子に生まれたら、一生、農民になるしかない。
 
だから、『何をやりたいか』なんてことに悩みを持つことはない。
(その代わり、武士になりたくてもなれない。)
 
今は職業選択の自由がある。
でもそもそもやりたい事がない場合はどうしたらいいかわからない。
 
時代とともに悩みの内容も変わる。
 

限界の概念(142ページ)

死を考えるから時間に限りがある事を意識し、時間に限りがあるから何に時間を費やすべきかを考え、何に時間を費やすかを考えると本当に自分にとって大事なことは何かを考える。
これは選択と集中と似ているけれど、あれもこれもやって全てを極めることができるような時間はない。
本当に大事なことを選択して集中するしかない。
 

自分に出会う(195ページ)

人は優れたものに出会うとそこに何か秘密があるかもしれないと思い真似る。努力は誰かになる事に向けられていく。しかし自分は他人と違う。〜中略〜 成功者のやっている事は通常よりかなり輝いて見える。〜中略〜馬が枯れ草を食べている。自分も馬みたいになりたいと狼が草を食べる。狼は自分が何に生まれついたかを忘れている。馬は馬を極めたから輝いた。
芸能人なんかを見てると、やはり華やかな世界なんだろうな、とは思う。
誰もが芸能人になれるわけはないし、俺には向いていない。
向いていないことに一生懸命になってはいけない。
自分を知らなければならない。
 
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この本は為末大さんがTwitterでつぶやいたことをまとめたものですが、とても参考になりました。
 
為末大さんにはマイナスする技術=ミニマリストに通じるものがあると感じます。
 
自分が何者かを知り、勝ちやすいところ、幸せになりやすいところに全力を賭ける
 
簡単なようでとても難しいです。